どろろ

新宿スカラ1 18:45 約130名 オトコ5:オンナ5 若かった


戦国時代、父の天下取りの野望のために身体の四十八の部分を売り渡された百鬼丸が、妖怪を一体倒すごとに失われた身体を取り戻していくというお話。恥ずかしながら原作を読んでいないのでそれ程激しい怒りは感じなかった。だがラストで残る妖怪二十四体とテロップを出すのはセコイ。『どろろ 2』が予告されているのは別に構わない。問題なのは劇中で二十四体も倒していないこと。これじゃ何でもありだ。ヒット具合を計りながら倒す数を調整し、幾らでも(最大で25作まで)延命が可能、という製作態勢は(読んだことない)原作のテーマと真逆を行っていると感じる。こうなったからには塩田明彦監督と脚本のNAKA雅MURA氏には妖怪を1体も倒さない『どろろ 2』を作って汚名をそそいで欲しい。


ところで劇場の新宿スカラ座、2月8日をもって閉館。新宿通りを挟んだ「新宿バルト9」が2月9日からオープンなのでてっきり移転だと思い込んでいたのだが、そうではなくてきっぱり閉館だそうです。昔懐かしな天井の造りとか、最近は珍しくなってしまった売店でビールを販売しているところなど結構好きだっただけに残念。おっと『どろろ』は引き続き「バルト9」で見られますのでご安心下さいませ。