女・前田弘二監督特集

テアトル新宿 21:20 約230名(満席・立ち見) オトコ4:オンナ6 若い


前田弘二監督が2005、6年に自主製作した5本が日替わりで組まれている上映。私が観たのは『誰とでも寝る女』、『古奈子は男選びが悪い』、『女』の3本。共通していたのは、若者たちを取り巻くちょっとズレたシチュエーションを作り、その中で台詞回しや役者の芝居を見せていくというスタイル。役者の芝居を切らないよう長回しが多用されていたが、ズームを使用していた最新作の『誰とでも寝る女』はちょっと疑問で、個人的に一番好感を持ったのは『女』。多作ぶりと器用さには逆に危うさも感じるが、長編劇場作品『結婚万歳!』を準備中らしいのでそちらを待つことにする。


真に驚異的なのは自主映画作品が1週間のレイトショーで観客動員1000人を突破したということ。後日西山洋市監督より「その理由を分析せよ」との厳命を受ける。