はたらく一家

ラピュタ阿佐ヶ谷 17:30 約25名 オトコ8:オンナ2


やばい。
これを記しているのは大晦日31日で、あと4時間ほどでうちにアラフォー男どもがカウントダウン鍋大会をしに集ってくるのだが、大掃除どころか小掃除も終わっていない、なぜって起きたのついさっきだから。
更に言うと7月に行われたダグラス・サーク特集すら、この日記にいまだ未記入である。
どれだけ怠惰なアル中なんだ、オレ。


気を取り直して行こう。
成瀬巳喜男監督『はたらく一家』(39年)はビンボー家族を描きながら、中盤の戦闘シーンへのジャンプと、ラストの座布団一枚に賭けられた大でんぐり返し(大どんでん返しではない)に成瀬巳喜男の心意気が感じられる、痛快な一篇であった。


不景気に突入した状況により、小林多喜二蟹工船』ばかりやたらもてはやされるが、『はたらく一家』の原作者、徳永直もプロレタリア作家である(代表作は『太陽のない街』ですね)。
年明けも1月3日から6日まで上映されているので、よろしかったらどうぞ。


話を戻して今年の反省&来年の抱負。
先に記したダグラス・サークを始め、東京国際映画祭における金綺泳監督特集、そしてイエジー・スコリモフスキー、フィルメックスにおけるホン・サンスと、今までにわたしたち映画秘湯が上映させてもらった監督たちの作品が相次いで上映され、真に喜ばしい一年でありました。
そんなボンクラな他力本願が長続きしないことも承知しております。
早ければ2月、遅くとも3月にはわたしたちの新プロジェクト概要を発表できると思います。
どうぞご期待下さい。
それでは皆さま、よいお年を!