イメージフォーラムフェスティバル

新宿パークタワーホール 19:30 約100名 オトコ6:オンナ4


イメージフォーラムフェスティバルのQプログラム、作品はアクレシア・ウァルテール監督『ツイスト』、エドウィン監督『フラフープ・サウンディング』、ジェイン&ルイーズ・ウィルソン監督『「アーリアン・ペーパーズ」をひも解く』、ロッセラ・ビスコッティ監督『日はキエフを照らす』、そしてアピチャポン・ウィラーセタクン監督の『ブンミおじさんへの手紙』と『ナブアの亡霊』。


エロティックな『フラフープ・サウンディング』も楽しかったし、スタンリー・キューブリックユダヤ人収容所を描こうとして果たせなかった作品を巡る「アーリアン・ペーパーズ」をひも解く』も興味深かった。しかし圧巻はお目当てで行ったアピチャポンの2作品。


「政府の共産党弾圧によってゴーストタウンになってしまったタイ東北部の村を舞台とした」2作品だそうだが、声高にそのことを批判・糾明するのではなく、『ブンミおじさんへの手紙』では繰り返されるナレーションに乗せて、たゆたうカメラが室内から戸外の風景を映し出す、『ナブアの亡霊』では闇と光と音が絡み合う、そのリズムに痺れた。


パークタワーホールとは新宿駅から西へ10分くらい歩いたところにある、パークタワーの3階。
喫煙スペースがあるのは嬉しいが、椅子は可動式、積み重ね可能な肉薄なもの、液晶プロジェクターはあるがフィルム映写機はない模様で、上映を行うにしても企画が限られる様子。